「CAD」事業に関する採択事例（事業再構築補助金）

今回は「CAD」事業に関する、事業再構築補助金の採択事例をご紹介させていただきたいと思います。

「CAD」とは「Computer Aided Design」の略になります。
日本語の意味合いとしては「コンピュータ支援設計」となります。日本語に訳されても、少し難しいですね。たとえばCADを用いて、スマートフォンや電気機器等様々な製品が作られています。また、昨今ではドローンによる測量データなどの解析ソフト・プログラムにも用いられています。

あなたの身の回りにある製品もおそらくCADを使って作られていることでしょう。とても身近でありながら知らない方も多いのではないでしょうか。いわば縁の下の力持ち的な存在ですね。

新型コロナウイルスの流行など予測できない事態が発生しても、比較的安定している分野と言えますね。

これから、「CAD」事業への新分野展開、事業転換等を考えている方のご参考になればと思います。

事業計画名	事業計画の概要
３Ｄ－ＣＡＤ・ＣＡＭを活用した”非接触型義肢装具陽性モデル作成”の請負事業	義肢装具の基本となる患部モデル（陽性モデル）の製造請負事業を展開。最新技術（タブレット撮影による３Ｄモデリング）導入によってコロナ禍の非接触ニーズに対応。患者の身体的負担等の既存課題も同時解決する。
Ｚｏｏｍと３ＤＣＡＤを使ったジュエリーリフォーム事業で販路拡大	当社は手作り結婚指輪を主体としてきたが、コロナ過により対面での販売が縮小していくと思われる。そこで当社の「技術力・一貫生産体制」の強みを活かし、新たにＺｏｏｍと３次元ＣＡＤ技術等の導入を行い、シニア向けのジュエリーリフォームで事業再構築を図る。
自社ＣＡＤソフトを中心としたものづくりプラットフォームの構築	当社ＣＡＤを通じて、部品メーカー等がテンプレートを共有。より良い製品づくりができるプラットフォーム構築に挑戦。ソフトのサブスク提供や顧客管理システムによるＤＸ化のサポート体制強化で収益拡大を目指す。
工具研削盤のＣＡＤ／ＣＡＭ加工支援システム開発による新分野展開	当社は工具研削盤の製造販売を主な事業とする。本事業では、非熟練者でも精密加工を可能とするＣＡＤ／ＣＡＭ加工支援システムを開発し、自動車分野等への新分野展開をはかる。
レーザードローンと３Ｄ測量ＣＡＤシステムによる高精度・高効率測量	山梨県内で一般土木建築業を営んでいる。コロナ渦とウクライナ情勢により多くの案件が延期となり売上減少する中、既存事業のリソースを活用でき収益安定にも寄与する最先端ＩＣＴ測量業への進出を図る。
歯科医師・技工士との連携体制構築によるＣＡＤ／ＣＡＭ冠製作事業	審美性が高くニーズの高まっているＣＡＤ／ＣＡＭ冠について、デジタル技術を活用した生産体制の構築と歯科医師・歯科技工士との効率的な連携体制の構築により、事業の拡大とともに地域の歯科業界の活性化を図る
３ＤＣＡＤを用いた大型サーボモーター部品の製造事業への参入	本事業では新たに大型のサーボモーターの製造も可能なフライス盤を導入することで、ポストコロナで市場が拡大する産業用ロボットに使用するサーボモーター用部品の加工という新分野への展開を図り、ポストコロナにおける当社のＶ字回復を実現することを目指す。
５軸立型ＭＣとＣＡＤ／ＣＡＭ導入による長軸部品加工内製化で新規ＥＶ分野展開	ガソリンエンジンからＥＶ（電気自動車）への新分野展開のために、５軸立型ＭＣ（マシニングセンタ）とＣＡＤ／ＣＡＭを導入し、長軸部品を内製化する。効果は、新分野ＥＶ用特殊工具進出を達成する①長軸（３００ｍｍ超）②高品質③高効率生産④多品種・短納期である。
最新ＣＡＤシステムを導入し、デジタル技術を生かした自社一貫体制の事業展開	コロナ禍で営業活動ができない中、ＣＡＤシステムを導入して設計から提案までウェブ上で終結できるよう取り組む。また自社専用重機を購入して外注依存度を下げ安定経営に取り組むようにする。
ＤＸ化によるＣＡＤ／ＣＡＭ冠加工への進出	コロナによって歯医者への診療控えがあり、自然と歯科技工所への発注も激減した。強みである、顧客対応力、技術力を活かして、手作業による歯科技工からデジタル技術を活用した歯科技工法に業態転換する。
新型マシニングセンタ、及びＣＡＤシステム導入による新製品の製造計画	コロナ等の影響で減少した売上を回復するため、新型マシニングセンタとＣＡＤシステムを導入し、工作機械用部品及び水力発電機用部品を製造する。導入により技術レベルの高い製品の製造が可能になり、既存事業の生産性も向上する。
福祉用具の非接触型採型システム構築及びＣＡＤ／ＣＡＭによる自動切削装置導入での新製品開発による日常生活を守る用具の提供	非接触型採型システム構築とＣＡＤ／ＣＡＭシステムによる自動切削装置導入での新製品開発による障がい児向け福祉用具の既製品製造とＥＣサイト構築・利用での販売を行うとともに、事業全体の収益性向上を図り、事業再構築を行う。
ＣＡＤ／ＣＡＭ冠の製造設備の導入によるデジタル歯科技工への進出	昨年から保険適用となったＣＡＤ／ＣＡＭ冠の製造設備を導入することで、当該製品の製造を内製化し、利益率を高めるとともに、将来的にはＣＡＤ／ＣＡＭ冠製造に特化した技工所となるべくノウハウを構築する。
鉄骨専用ＣＡＤ導入による鉄骨とび業から設計サービス業への進出	コロナ禍の影響によりプラント改修等に係る鉄骨とび需要が減少している。強みである設計力に加え、新たに鉄骨専用ＣＡＤを導入することにより、設計サービス業へ進出し、幅広い建物の設計需要を取り込む。
３Ｄ－ＣＡＤ等のＩＴスキルに特化した障害者就労移行支援事業	土木建築コンサルティング会社がテレワークの完全導入によりオフィスに余剰が発生。建物を改装し、自社強みである３Ｄ－ＣＡＤ等のＩＴスキルに特化した障害者就労移行支援事業を開始する。近隣の障害者を対象として顧客である大手建設コンサルタント会社への就職支援を行う。
「抜型」製造業から、ＣＡＤ製図・金属刃の曲げ技術のノウハウを生かし、ＬＥＤ導光板（照明＋看板）製造事業への挑戦！	抜型製造で培ったＣＡＤ製図・金属刃の曲げ技術のノウハウを生かし、導光板製作（照明・看板）製作していきたい
３Ｄ－ＣＡＤによるデジタルトワルの販売	洋服の生産工程におけるサンプル作成は、従来当社では取扱っていなかったが、３Ｄ－ＣＡＤによるデジタルトワルをサンプルとして販売することで、新たな顧客を開拓し、収益獲得の柱とする。
ＣＡＤ設計・デザイン力・提案力を生かし、オリジナル最終製品（キャンプグッツ・子供用家具）製作への挑戦！	新型コロナウイルスの影響を受け、様々なレジャーの自粛が求められている中、三密を避けたレジャーとしてキャンプの人気が高まっています。最新産業用プリンタＵＶインクジェットプリンタ「ＤｕｒｓｔＯｍｅｇａ１」を導入し、使い勝手の良い、顧客ニーズに合った環境に優しいキャンプグッズ等の製作に取り組んでいきたいと考えます。
次世代建築の設計をＲｅｖｉｔ（３ＤＣＡＤソフト）やＶＲ，ＢＩＭを導入して業務の効率化をはかる	リアルな空間とデジタルな空間の技術（ＶＲ、３ＤＣＧ、ドローンなど）の構築を目指して社内にデジタルデザイン部（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｄｅｓｉｇｎ）部を創設。デジタル最新技術と最先端の設計＆プレゼン技術を活かし、マンションデベロッパーへの提案を行う。建設業（グローバル化）における設計業界をリードしていくデジタル建築設計会社を目指す。
新型マシニングセンタ、及びＣＡＤシステム導入によるＥＶ分野への参入	コロナの影響で減少した売上をカバーするため、新型のＣＡＤシステムとマシニングセンタを導入します。これにより、技術レベルの高い部品製造が可能になるため、新たにＥＶ分野へ進出が可能になり、既存事業の生産性も向上します。
３次元測量技術の訓練及びクラウド型ＣＡＤソフトウェアによる教育事業への新分野展開	３次元測量から図面作成に関するプロセスやノウハウを体系的に整理しパッケージ化。本事業内でクラウド型ＣＡＤソフトウェアを開発し提供していくことで、図化環境の低コスト化・省力化を実現し、技術的教育事業へ新たに取り組む。
ＣＡＤ／ＣＡＭシステム導入によって高付加価値製品の製造に参入	コロナ禍で鉄骨構造材の業績が落ち込む中、ＣＡＤ／ＣＡＭシステムを導入して新たに高付加価値製品「胴縁」生産へ進出し、事業再構築を実現する。既存事業とのシナジー効果と合わせて中長期の成長力を向上させる。
三次元レーザスキャナによる測量及び三次元ＣＡＤによる建設ＤＸコンサルタント	既存事業である建設機械設計・製造事業における顧客基盤やＣＡＤ操作できる人材を活かし、ドローン搭載型レーザスキャナを使用した三次元測量・設計事業への進出する事により、国交省が推進するｉ－Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ、近年増え続けるインフラ設備の老朽化の改修、九州地区で増え続ける自然災害への防災減災のニーズに対応する。
光学印象とＣＡＤ／ＣＡＭをシームレスにつなぐデジタル歯科技工所	イベント中止や外出自粛で売上減少の著しい既存事業を縮小しデジタル歯科技工所を立ち上げる。歯科医院と歯科技工士をリモートでつなぎ、光学印象とＣＡＤ／ＣＡＭを同時進行することで短納期・高品質の補綴設計・製作を実現する。
最新３ＤＣＡＤ／ＣＡＭとデジタルツールによる業務拡大と自社製品の製造販売による事業再構築事業	最新３ＤＣＡＤによる設計単独での受託可能な生産プロセスを構築する事で全生産プロセスでの単体での受注可能な体制を構築させる。また、弊社特許取得技術のカス上がり対策技術を自社製品として金型業界と板金業界へ売り込み新たなビジネスモデルの構築を目指す事業を同時に進める。
３次元ＣＡＤ／ＣＡＭを導入し高品質精密金型部品の短納期生産による事業再構築	高品質精密金型部品の提供において短納期のニーズがある。外注工程や加工準備のため実現が厳しき状況であり、機会損失がある。このため、３次元ＣＡＤ／ＣＡＭを導入し、内製化と加工プログラムの自動生成により高品質精密金型部品の短納期生産を実現し事業再構築を行う。
広告代理店が建設業のＣＡＤ図面作成業へと新分野進出	飲食店の売上低下などにより受注が減少している広告代理店が新たにＣＡＤによる図面作成機材の導入、技術取得をおこない、建設業からの図面作成業務の受注を目指す新分野展開をおこなう。
国家資格を有した現役設計士による「ＣＡＤスクール」事業の展開	設計会社である当社がＢｔｏＣ分野に進出するため、「ＣＡＤスクール」を切り口に、資格取得や専門性の向上などで追い風となっている学習産業市場への参入を行う。世界で通用する当社の専門ノウハウを活用し、収益面でのＶ字回復を図る。