新規事業を行ったり、ビジネスを立ち上げたり維持したりするためには、多くの資金が必要となります。
そのため、事業再構築補助金のような大型の補助金は、必要な資金を得るための重要な手段の一つと言えるでしょう。しかしながら、事業再構築補助金は補助申請金額が100万円以下の場合、申請が認められません。
とはいえ、補助金を活用して新たな取り組みたいと考えている事業者の方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は、100万円以下で利用できる補助金3選というテーマで解説させていただきます。
事業再構築補助金は100万円以下の場合申請不可
事業再構築補助金は補助金額が100万円以下の場合は申請ができません。
事業再構築補助金の補助最低金額は100万円となっているためです。
事業再構築補助金 よくあるご質問【補助対象経費】で下記の通り、解説がありました。
Q:通常枠では、補助額が100万円～8,000万円となっているが、事業再構築に必要となる経費が50万円の場合、申請することができないのか。
A:通常枠では、補助額の下限を100万円としております。中小企業の場合、補助率は2/3であるため、少なくとも150万円以上の支出を行う事業計画である必要があります
そのため、スモールスタートの場合や事業費が小さい場合は成長枠を含むすべての枠で事業再構築補助金の対象とはなりません。
しかしながら、補助金額100万円以下でも事業を行いたいと方も多いですよね。
そこで次の章では補助金額100万円以下でも利用できる補助金について解説していきます。
補助金額100万円以下でも利用できる補助金3選
補助金額100万円以下でも利用できる補助金は主に下記の３つです。
- 小規模事業者持続化補助金
- IT導入補助金
- 自治体の補助金
具体的に解説していきます。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模な事業者が事業を継続・発展させるために提供される補助金です。
補助下限金額は設定されていないため、補助額100万円以下でも申請が可能です。（補助上限金額は50万円～250万円。）
ただし、小規模事業者持続化補助金あくまで従業員が5～20名程度の小規模な事業者を対象とした補助金です。
一定規模以上となると利用できませんので、注意しましょう。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツール導入の際に経費の一部を補助する制度です。
申請枠によって、下限金額が異なりますが、基本的には下限が5万円という認識で問題ありません。
そのため、補助金額が100万円以下でも利用することができます。
IT導入補助金は補助率は通常枠が1/2、デジタル化基盤導入枠は費用が50万円以下で3/4、50万円より高い場合は2/3です。
ハードウェアを含む、ITに関する幅広い経費が補助対象となります。
昨今のITの発展により、IT導入による効率化は各事業者不可欠です。
補助金額100万円以下を希望する場合は、IT導入補助金の導入を検討してみることをおすすめします。
自治体の補助金
全国の自治体が提供する補助金も、事業者にとって有力な資金調達の一つです。
地域資源を活用した事業や地域活性化に対する取り組みなど、各自治体が特定のテーマに基づいて補助金を提供しています。
補助金額や対象事業は自治体により異なりますが、100万円以下でも申請が可能な場合が多いです。
まず事業地域の補助金がないかどうか確認してみることをおすすめします。
まとめ
今回は100万円以下で利用できる補助金3選というテーマで解説させていただきました。
ポイントは下記の通り。
- 事業再構築補助金は補助金額が100万円以下の場合利用できない
- 補助金額100万円以下で利用できる主な補助金は「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」「自治体の補助金」
- 小規模事業者持続化補助金は幅広い経費が補助対象となり、下限はない
- IT導入補助金はIT導入に関する費用が補助対象となり、下限は基本的には5万円
- 自治体の独自の補助金があるケースも
これらの補助金を活用し、ビジネスをさらに成長させてください。そして、その過程で得た知識と経験を元に、再び事業再構築補助金への挑戦も視野に入れてみてください。
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