ものづくり補助金

ものづくり補助金におけるAIの活用事例を紹介

ものづくり補助金におけるAIの活用事例を紹介

近年のものづくり補助金ではAIを活用した事業というのが明らかに優遇されています。
第18次公募の採択事例では100個以上もの事業計画がAIを活用しており、全体の5%以上の採択を占めます。
今後も発展を続けているAIを活用した採択事例は増えてくるのは間違いないでしょう。
そこで今回はものづくり補助金におけるAIの活用事例とポイントについて解説していきます。

ものづくり補助金でAIの活用事例は増えている

ものづくり補助金におけるAIを活用した採択事例は急速に増えています
第13次公募時点では約50件だったのが、第18次公募時点では約150件にまで増加しています。
チャットGPTをはじめとした生成AIの普及によって、中小企業でも簡単にAIを導入できるようになったのが、主な要因かと思われます。
AIの活用を考えてはいるものの、具体的にどのように利用すればわからないという方は下記の資料を参考にしてみることをおすすめします。

生成AIの使い方や考え方、実際の導入事例も詳細に紹介されています。
これからものづくり補助金でAIを活用した事業を行いたいといった場合でも参考になるかと思われます。

AIを活用した具体的なものづくり補助金採択事例

ものづくり補助金では、AI技術を活用した採択事例が急速に増えており、特に製造業やサービス業での導入が進んでいます。
実際に採択された事例を分析すると、以下のような分野でAIの活用が見られます。

1. 製造業におけるAI活用

AIの活用により、製造プロセスの効率化や品質管理の向上が可能となっています。

  • AIセンサ付き一軸破砕機の開発
    廃棄物の再資源化工程を高度化するためにAIを活用し、破砕機の性能を向上。これにより、リサイクルの効率が飛躍的に向上し、環境負荷の低減に貢献。
  • AIを搭載した自動検査機の導入
    オーダーメイドのAI員数検査機を導入し、高い脆弱性を持つ三点照合を完全自動化。これにより、品質検査の精度向上と省人化を同時に実現。
  • AI搭載の3D曲面加工設備の開発
    特殊なデザイン家具を製造するためのAI搭載設備を導入し、職人の技術をAIが補助。これにより、デザインの自由度が向上し、生産コストを削減。

2. 業務効率化・DX推進

AIとデジタルトランスフォーメーション(DX)を組み合わせ、業務の効率化を図る取り組みも増加しています。

  • 消防設備点検の自動報告システム
    AIを活用して消防設備の点検結果を自動で報告・申請できるシステムを開発。これにより、点検作業の省力化と正確性の向上を実現。
  • AI活用建設業務スマートDXシステム
    建設業におけるDXを推進し、設計から施工までのプロセスをAIが最適化。従来の紙ベースの業務をデジタル化することで、作業時間の短縮とミスの削減を実現。
  • 需要予測AIによるピッキングシステム
    物流業において、AIが需要予測を行い、受発注データを統合してピッキング業務を最適化。これにより、倉庫の作業効率が向上し、コスト削減にも貢献。

3. AIを活用した新規事業の創出

AIを活用した新たなビジネスモデルの開発も、ものづくり補助金の採択事例として増加しています。

  • AIチャットボットによる訪日観光支援
    訪日中国人観光客向けに、AIチャットボットを活用した自動旅程作成システムを開発。これにより、観光業界のDX化を推進。
  • AI活用ライブコマース支援事業
    AIを活用したチャット機能により、ライブコマースの購買率を向上。ユーザーの興味関心をリアルタイムで分析し、最適な商品提案を行うことで売上増加を実現。
  • AIによる健康状態予測プラットフォーム
    過去の健康データをAIが解析し、健康状態を予測するプラットフォームを開発。予防医療や健康管理の分野で活用され、医療コストの削減にもつながる。

AIを活用したものづくり補助金の申請ポイント

AIを活用した事業で補助金の採択を受けるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

1. AI導入の目的を明確にする

単なる「AI活用」ではなく、どのような課題をAIで解決するのかを明確に示すことが求められます。

  • NG例:「AIを導入して業務効率化を図る」
  • OK例:「従来の手作業では識別できなかった微細な不良品を、AIによる画像解析で99%の精度で検出し、不良品率を30%削減する」

2. 市場ニーズを明確にする

補助金の審査では、市場ニーズがあるかどうかが重要視されます。事業計画の中で、AI導入の必要性をデータで示すことが求められます。

  • OK例:「AIを活用した自動検査システムの導入により、従来の検査時間を50%削減できる。市場調査では、90%以上の製造業が省人化のためのAI技術に関心を持っている。」

3. 成果を定量的に示す

AI導入後の成果を数値で示すことで、より具体的な計画として評価されます。

  • OK例:「AIを活用したピッキングシステムにより、倉庫作業のミスを30%削減し、作業効率を20%向上」

4. 適切な費用計画を立てる

AI導入には、システム開発やデータ収集コストがかかるため、補助金の申請には明確な費用計画が必要です。

  • OK例:「AI検査システム開発にかかる費用:500万円(ソフトウェア開発300万円、ハードウェア導入200万円)」

申請時のチェックポイント

ものづくり補助金でAIを活用した事業計画を申請する場合、下記の点は確認してから申請することをおすすめします。

  1. AI導入の目的は明確か?
  2. 市場ニーズと競争優位性を説明できるか?
  3. 補助金の対象経費を具体的に示しているか?
  4. AI導入後の成果を数値で示しているか?
  5. AI導入に伴うリスクと対策を明記しているか?

AIはあくまで目的ではなく、手段ということは充分意識しておきましょう。

まとめ

今回はものづくり補助金におけるAIの活用事例とポイントについて解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。

  • ものづくり補助金におけるAI活用事例は年々増加しており、製造業やDX推進、新規事業創出など幅広い分野で採択されている。
  • 申請時にはAI導入の目的を明確にし、解決する課題と具体的な活用方法を示すことが重要。
  • 市場ニーズを調査し、AIの導入が事業成長につながる根拠を示すことが審査通過のポイントとなる。
  • AI導入後の成果を数値で示し、コスト削減や生産性向上の具体的な効果を強調することで採択率が向上する。
  • ものづくり補助金を活用する際は、補助対象経費やリスク対策を明確にし、効果的な申請計画を立てることが求められる。

 

弊社では、今後公募が開始される予定である「新事業進出補助金」「中小企業成長加速化補助金」についてもご相談をお受けしております。

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