これからジムの開業を考えている方、新規事業でジムを始めたい事業者の方にとって、補助金の活用は必要不可欠です。
補助金を活用することで、数百万円~数千万円のコストを削減できる可能性があります。
しかし、「どの補助金を活用すればよいのか?」と悩まれる方も多いでしょう。 そこで今回は、ジム開業におすすめの補助金3選を紹介します。
2025年ジムでおすすめの補助金3選
2025年にジムの開業でおすすめの補助金は次の3つです。
- 新事業進出補助金
- ものづくり補助金
- 小規模事業者持続化補助金
具体的に解説していきます。
① 新事業進出補助金
新事業進出補助金は、中小企業が既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新たな市場や高付加価値事業へ参入する際の設備投資を支援する補助金です。
【概要】
- 対象:新市場や高付加価値事業への参入を目指す中小企業
- 補助金額:最大9,000万円
- 補助率:1/2
- 補助対象経費:建物費、機械装置・システム構築費、広告宣伝費、研修費 など
ジム開業において特に重要なのは、建物費が補助対象となる点です。
他の補助金では建物費は対象外となることが多いですが、新事業進出補助金は建物費を含む設備投資を幅広く支援します。
ジムの開業では建設費がかかりやすい傾向にあるため、建物費が補助対象となるのは大きなメリットといえるでしょう。
類似補助金である事業再構築補助金では、ジムでも多くの採択事例がありました。
また、成長分野進出枠の対象となっている事業であることから、比較的採択されやすいテーマかと思います。
補助経費の幅広さ、補助上限金額の高さなどからジム開業に最もおすすめの補助金といえるでしょう。
新事業進出補助金には細かい要件があります。 弊社(コマサポ)では申請サポートを実施しています。 「対象になるのか?」「どのような準備が必要か?」など疑問がある方は、お気軽にご相談ください。
② ものづくり補助金
ものづくり補助金は、革新的な製品・サービス開発や生産プロセスの改善を行う設備投資を支援する補助金です。
簡単な概要は下記の通り。
項目 | 要件 |
概要 | ①<製品・サービス高付加価値化枠>革新的な新製品・新サービスの開発による高付価値化 ②<グローバル枠> 海外事業の実施による国内の生産性向上 |
補助金額 | ■製品・サービス高付加価値化枠 5人以下750万円(850万円) 6~20人1,000万円(1,250万円) 21~50人1,500万円(2,500万円) 51人以上2,500万円(3,500万円) |
■グローバル枠 3,000万円(3,100万円~4,000万円) | |
※大幅賃上げ特例(補助上限額を100~1,000万円上乗せ。上記カッコ内の金額は特例適用後の上限額。最低賃金引上げ特例事業者、各申請枠の上限額に達していない場合は除く。下記①、②のいずれか一方でも未達の場合、補助金返還義務あり。) ①給与支給総額の年平均成長率+6.0%以上増加 ②事業所内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+50円以上の水準 | |
補助率 | 中小企業:1/2、小規模事業者:2/3、再生事業者(①枠のみ):2/3 ※最低賃金引上げ特例あり。 |
その他 | 収益納付は求めない |
補助対象経費 | 【共通】機械装置・システム構築費(必須)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費 【グローバル枠のみ】海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝・販売促進費 |
しかしながら、ものづくり補助金は基本的にサービス・製品開発に活用する補助金です。
ジムとの相性はあまり良くない傾向にあり、実際に採択事例は少ないです。
ジムの開業には新事業進出補助金の方が適しているといえるでしょう。
③ 小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓に取り組む際の費用を補助する制度です。
概要は下記の通り。
- 対象:小規模事業者(従業員5人以下の商業・サービス業)
- 補助金額:最大200万円
- 補助率:2/3
- 補助対象経費:広告宣伝費、ウェブサイト制作費、展示会出展費、設備購入費 など
採択率が40~60%と高いものの、補助上限金額が最大200万円と低いです。
そのため、パーソナルジムのような小規模なジム開業に最適です。
ジム開業には多額の費用がかかる
ジム開業には多額の費用がかかる傾向にあります。
費用は規模や業態によって大きく変動しますが、例えば、パーソナルジムの場合、開業資金は約100万~300万円とされています。
一方、総合型ジムや24時間営業の大型ジムでは、数千万円以上の資金が必要となることもあります。
主にかかる開業費用は下記の通り。
開業費用の主な内訳
物件取得費
- 敷金・礼金:家賃の数ヶ月分が一般的です。
- 仲介手数料:不動産業者への手数料。
内装工事費
- 内装デザイン・施工費:ジムのコンセプトや広さにより変動します。
- 設備設置費:トレーニング機器の配置や設置にかかる費用。
トレーニング機材費
- マシン購入費:新品か中古かで大きく異なります。
- フリーウェイト器具:ダンベルやバーベルなど。
広告宣伝費
- チラシ・パンフレット作成費:デザイン・印刷費用。
- ウェブサイト制作費:集客のためのサイト構築費用。
人件費
- スタッフ採用費:求人広告や面接にかかる費用。
- 研修費:スタッフ教育のための費用。
一方で、ジムは初期費用はかかるものの、属人性が低く、一度軌道に乗れば、手をそこまでかけずに運営しやすい傾向にあります。
初期費用を補助してくれる補助金に適した事業とも言えるでしょう。
フィットネスジムの市場規模は拡大傾向に
フィットネス市場は近年拡大傾向にあります。
新型コロナウィルスの影響により、2020年度は落ち込んだものの、以降は順調に回復傾向にあります。
株式会社帝国データバンクによると2023年度の市場規模は約6,500億円と推定され、2022年度の約5,835億円から10%以上増加しました。
さらに、2024年度には7,000億円に達すると予想されています。健康志向の高まりや在宅勤務の普及による運動需要の増加が要因となっています。
(参考資料:「フィットネス」市場、復調 前年度比1割増へ 大手は10年で3千店超増 急増「chocoZAP」が存在感 PRTIMES)
この成長市場において、適切な補助金を活用することで、初期投資を抑えながら競争力のあるジムを開業できるチャンスです。
まとめ
今回は2025年ジムの開業でおすすめできる補助金3つを解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- 新事業進出補助金:最大9,000万円の補助が受けられ、建物費を含む設備投資が可能。ジム開業において最もおすすめの補助金。
- ものづくり補助金:革新的な製品・サービス開発向けの補助金。ジム開業との相性は低いが、特定の用途(最新設備導入など)では活用可能。
- 小規模事業者持続化補助金:最大200万円の補助が受けられ、広告宣伝やウェブサイト制作に活用可能。パーソナルジム向けに適している。
弊社では、今後公募が開始される予定である「新事業進出補補助金」「中小企業成長加速化補助金」についてもご相談をお受けしております。
弊社はこれまで、ものづくり補助金をはじめとして事業再構築補助金、中小企業省力化投資補助金のサポートも行っており、多数の採択実績があります。また、交付申請や事業化状況報告等の補助金申請後のご相談やサポートも承っております。お困りごとがございましたらお気軽にご連絡下さい。
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